対応機種 | Windows 95/98/Me/2000/XP |
価格 | 9800円 |
発売年 | 2001年 |
備考 | ネット対戦可 |
紹介 |
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Windows版「激闘!」シリーズ第2弾です。 最初に断っておきますが、本作品は「激闘! 欧州海戦史」のリメイクではありません。 「激闘! 八八艦隊海戦史『DX』」と付いていますが、無印の八八艦隊海戦史は存在しません。
さて。 |
内容説明 |
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細かい説明は不要です。
大艦巨砲主義
この一言でこの作品が言い尽くせると思います。
とにかく、「戦艦の戦艦による戦艦のためのゲーム」です。
ジュットランド海戦の戦闘経過を見ればわかるのですが、戦艦同士の砲撃戦の最中、駆逐艦は戦艦戦隊の隊列の非敵側に連なっています。
要するに戦艦は無敵の存在なのです。
戦艦、硬すぎる。
どこかの辞典のようですが、この表現、プレイしてみれば痛いほどによくわかります。
それと、敵艦隊より優勢な武器は何かを見極めることも重要です。
もう一つは、速度。
おっと、殴り合う前にまずは殴り合う相手を見つけられなければ、話にもなりませんね。
天候の影響が思いの外大きいです。
そして魚雷襲撃よりも偵察第一。
「インターネット対戦」について。 |
評点 | |
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操作系 |
ジェネラル・サポート特有の操作系ですが、今までのゲームに全て共通するインタフェースなので、「激闘!」シリーズユーザーであれば、何のためらいもなく操作できるでしょう。 初心者にはちょっと取っつきづらいかも知れませんが、慣れの問題だと思って下さい。 慣れれば非常に使い易いです。 でもDOS時代の亡霊としては、やはりキーボードの時代が懐かしく。。。ひゅるるるる(寒) ショートカットキーを駆使すればやってやれないことはないのですが、恨めしやゲイツ窓。
1点気になるのは、プレイ中に動作が妙に重くなることです。 |
★★★ |
グラフィック |
ゲーム画面もジェネラル・サポート社のいつもの画面です。 特に違和感を感じることはないでしょう。 艦艇の図面は水上部分・側面図のみ。 いつも繰り返しますが、見せるためのCGではなくゲーム上必要なCGなので、これで良いと思います。 最近のは逆にごちゃごちゃ目にうるさいのもあるので、すっきりしてて気持ちいいくらいです。 全然問題なし。 |
★★★ |
音楽 |
「激闘! ソロモン海戦史DX」で「軍艦行進曲が流れない〜」と泣いていたのですが、お願いが通じたのか本作品ではBGMが選択可能になりました。 海軍行進曲、軍艦行進曲、錨をあげて、ティッペラリーへの長い道、プロイセンの栄光の5曲からアサインできます。 (ヘルプ -> オプション -> BGM選択で変更可能) 細かい修正かも知れませんが、私としては非常に嬉しい修正です。 欲を言えば、曲の解説(どこの国の曲とか参考文献とか)があるととても助かるのですが。。。え、それは自分でやれと? ごもっとも。 |
★★★★ |
オープニング |
オープニングは伝統のテキストによる背景説明とCGです。 はっきり言って映像に期待しないで下さい。 他社のゲームと異なり、映像の出来を云々するとこの作品の本質からずれてしまいます。 この作品にとってのオープニングの存在価値は、全く背景説明にあります。 まずは一読。 |
★★★ |
資料価値 |
ジェネラル・サポート名物「分厚いマニュアル」、今回は148ページ(第一版)です。 艦艇の数値表や登場艦船一覧に加えて、作品中のシナリオに登場する海戦の説明も加えられています。 第一次大戦の海戦は今の日本人の間ではそれほど知られていませんので、これは参考になるでしょう。 自分が今何のためにどんな戦いを戦っているのか知らないと全くもって使命感に燃えませんので、非常に良い点だと感じます。 また提督の解説がありませんが、これはゲームのシナリオ選択画面の方に収容されていますので、そちらを参考にして下さい。 シナリオに登場する有名な提督がかいつまんで解説されています。
ところで、ボードSLGファンの流れを引きずっているプレイヤーにとっては、マニュアルにある「デザイナーズノート」が最も価値があるのではないでしょうか。 |
★★★★★ |
難易度 |
「激闘! ソロモン海戦史DX」以上に単純です。 大砲で敵の戦艦を殴り倒す。 これだけが目的であり、それ以外は何も考える必要はありません。 面倒くさい命中率の計算だとか何やらはCPUがやってくれます。 鉄砲を撃つこと以外では、艦隊運動と鉄砲の残弾に気を配って下さい。
簡単な注意点としては、戦艦は大砲では沈みません。 |
★★★★ |
総評 |
作品名は「激闘! 八八艦隊海戦史」となっていますし、社長の言葉も「八八艦隊のため」となっています。 しかし本当はビーティとシェーアの戦いがメインなのではないかという気もします(笑) あそこで16点回頭をしなかったらとか、戦史をめくっていると艦隊運動がとても気になります。 本作はそのifをプレイヤーに試させてくれるだけのキャパシティは持ち合わせているように思います。 |
★★★★★ |
「激闘! 八八艦隊海戦史DX」は、株式会社 ジェネラル・サポートの著作物です。