対応機種 | PC-9801 VM/UV以降 FM-TOWNS |
価格 | 9800円 |
発売年度 | 1988年 |
備考 | HDD非対応 |
紹介 |
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アートディンクの作品です。 太平洋戦争における日米海空戦を扱った戦術級シミュレーションゲームです。 プレイヤーは日本軍を受け持ち、日本を勝利に導くことを目的としています。 |
内容説明 |
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今見ても斬新なアイデアに満ち満ちた作品です。 しかし惜しむらくは、ゲームになっていませんでした。 ・・・全くフォローになってませんか(笑)
どの辺が斬新かと言いますと、ゲームの構成。
全てをぶち壊した斬新なシステムとは、「リアルタイム処理」
もう一つ斬新だったのが、「暗号の存在」 |
評点 | |
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操作系 |
マウス主体です。 が、マウスカウントを上げないと非常にやりにくいです。 しかもユニット小さいし。 |
★★ |
グラフィック |
マップは全体的に暗い印象を受けます。 誉められませんが、けなす理由もないという出来ですか。 もっとも、リアルタイム制なので、呑気にグラフィックなど見ていられませんが。 艦艇図は線画を採用し、側面図の他、上面図も付加され、水線下の部分まで描かれています。 こちらの方は、そこそこの出来です。 |
★★★ |
音楽 |
オープニングにはBGMがあるのに、ゲーム中はありません。 486マシンならばウェイトをかけないと使えない代物なのですが、当時の環境だとBGM付にすると重過ぎたのでしょうか。 |
評定不能 |
オープニング |
ホルストのマルスをBGMに据え、映画タイトルを意識した演出で、重厚な作りになっています。 もちろん、モノクロ! その甲斐あってか、センスの良さにかけては「轟」には届かないものの「提督の決断」と同程度の出来栄えと、結構見れるものになっています。 もう少しBGMが上質のものであれば、★が一つ増えていたのですが。 |
★★★★ |
資料価値 |
ゲーム中、実測値が出ます。 ただ、現実世界では、戦時中の艦艇は戦況に応じて改装を重ねます。 それなのに、ゲーム中ではどの時点の艦の状態を再現したものなのかを明示していません。 また、全長として示される値が実際は水線長であったり、排水量が基準排水量でなく公試状態排水量であったりと、値の指すところが明確でないのが気にかかります。 一応、高雄型重巡でも、高雄・愛宕と、鳥海・摩耶の改装・非改装によるクラス分けを行っており、細かい気配りが見て取れるのですが、抜けているところも多々・・・。 努力は買いましょう。 |
★★★ |
難易度 |
とにかくシステムと制作方針に慣れないといけないので、それが最大のハードルでしょう。 私にとっては東京タワーよりも高いハードルでした。 |
★★★★★ |
総評 | アートディンクのウォー・シミュレーションゲームは、野心的で、広告やパッケージを見る限りはかなり期待を持てるのですが、内容は・・・。 | ★ |
「大海令 大日本帝国海軍の軌跡」は、株式会社 アートディンクの著作物です。