対応機種 | PC-9801 VM以降 MS-DOS PC-8801 VA その他MSX等 |
価格 | 12800円 |
発売年度 | 1989年 |
備考 | HDD非対応 I.Oバンク方式増設メモリ対応 |
紹介 |
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言わずと知れた光栄の作品です。 太平洋戦争の全期間を扱った戦略級シミュレーションゲームです。 プレイヤーは、日本海軍あるいはアメリカ海軍を受け持ち、相手国の艦隊の全滅、あるいは艦隊の母港になりうる都市を全て占領することを目的とします。 |
内容説明 |
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完璧に初心者向けで、少しでもこだわりを持ってしまうと途端に不満爆発もののゲームです。 どの辺が大爆発かと言うと・・・多過ぎて挙げきれない(笑)
一例として航空機の話を。
苦言ついでにもう一つ。 |
評点 | |
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操作系 |
マウス対応。なくてもOKです。 初期の光栄の作品は操作がとても楽です。とっつき易さは折り紙付き。 |
★★★★★ |
グラフィック |
艦艇図は、デッサンは悪くはないですが、ディザが粗いです。 水線下の部分まで描いており、努力はしているのかも知れませんが、いかんせん画像自体が小さく、その上細かいディテールが判然としない描き方なので、線画を採用した他のゲームに比べると明らかに見劣りします。 マップについては、特に可もなく不可もありません。 あとは、画面右端のコントロールパネルに、状況を示すCGが表示されますが、この中の一枚が後々、社会問題を引き起こしたことは周知の事実ですね。 | ★★ |
音楽 |
宇宙戦艦ヤマトの音楽を担当されたあの宮川泰作先生の手によるものです。素晴らしい。このゲーム最大の売りでしょう。 もっとも、音楽CDの方は今一つでしたけど。 | ★★★★★ |
オープニング |
「轟」ほどではありませんが、かなりセンスはいいです。モノクロでやったのが最大の勝因です。 同じものをカラーでやっていたら、恐らくもっと評価が下がっていたでしょう。 カラーにすればいいというものではありません。モノクロの表現力は時としてカラーのそれを上回ります。 16色環境では、相当腕のいいグラフィッカーを使わないと、チープさ丸出しに終わるだけですから。 | ★★★★ |
資料価値 |
冊子が三冊添付されています。 「艦船総覧」はゲーム中の登場艦船総覧であり、史実と混同してはいけません。「太平洋海戦記」も「太平洋戦争年表」も、細かい部分で誤りが多いのが気になります。 ないよりマシ、というところでしょうか。 | ★★★ |
難易度 |
難易度調節は10段階。主として相手の物量で調節されるようです。基本的な思考ルーチンは変わりません。 全体としては、長期的な視野を持たずとも勝てます。何せ大和特攻から日本勝利にまで持ち込めるゲームですから。 | ★ |
総評 |
位置づけが難しいゲームです。 シミュレーションゲームとして見るならば失格なんですが、単にウォーゲームとして見た場合、意外にバランスがとれています。本来企図した部分は不発に終わっていますが、いわゆる遊べない「くそゲー」ではないのです。 そうなんですが、パッケージには堂々と太平洋戦争のシミュレーションゲームとあるので・・・・・・そういうゲームなんだと割り切ってやるしかないですね。
最後に一つ。 | ★★★ |
「提督の決断」は、株式会社 光栄の著作物です。